笑って死ぬには
他人のお世話にならず元気に一生を過ごすには、しっかりと噛んで生活することが大事です。動物は本来、摂食できなければ死を待つだけですが、人間だけは流動食や点滴などで食べなくても生きてゆくことができるようになりました。栄養素だけの観点から見ればそれで生きていけますが、それが本当に皆さんが望むことでしょうか?
食することとは栄養を取ることだけでなく、ストレスの発散、人と人のコミュニケーションに欠かせません。また噛むということは食べることだけでなく、スポーツや荷物を持ったりする時、夜間の無意識に行う歯軋り、日常生活のいろんな場面(正確な手作業中や単純な家事作業中など)において無意識に噛んでいます。噛んでることを意識をすると24時間歯は機能していることになりませんか?
ですから口腔機能を維持することはたとえ義歯になったとしても大事なことです。夜間義歯をはずしてもいいのでしょうか?なぜ歯軋りをするのかまだ解明できていませんが、義歯を入れて歯軋りが出来るほうがより自然ではないでしょうか?食べる時だけ義歯を使用するなんてもってのほか、口腔機能を24時間安定させることが大切です。笑って死ぬには最後まで口腔機能を維持させる事だと思います。現代の日本人は歯をあまり大事にしていません、もう少し歯や口腔機能を大切なことと考えれば介護される方を減らせるのではないかと思います。
投稿日:2006年6月27日 カテゴリー:症例紹介