歯軋り(はぎしり)
最近の研究で歯軋りは一部の方だけに見られる現象でなく、ほぼ全員に見られることがわかってきました。食べる時に比べて数倍強い力で本人の認識がなく行われるので、歯のトラブルに深く係わってます。いくつかのパターンがあり全てが音を発生するわけでないので認識してない方がほとんどです。歯が痛いといって来院される患者様のなかに、この歯軋りが原因となってるケースは珍しくありません。
乳歯の時から見られますし、ストレスにより発生頻度が増すこともわかってます。無意識に日中喰いしばる事もこの現象に含まれます。脳の仕業なのでしょう、性格なども係わりがあるように感じます。まだわかっていないことも多いですが、歯にとっては少し厄介な現象です。しかし脳にとっては大事な事のような気がします。たとえ義歯になっても歯軋りができる(歯軋りしても問題が起こらない)ようにする事は、歯科医師の使命ではないでしょうか?ですから夜間に義歯を出来る限り入れていられる治療をすることを目標にしています。夜間突然地震が来て逃げ出しても義歯は無くなりません。
投稿日:2006年7月29日 カテゴリー:症例紹介