不公平
予防歯科を始めてから20数年が経過しましたが、最近になって強く感じる思いが有りますが、それは「不公平」感です。
真面目に実費にて何年間も予防歯科に通い続けている患者さんは、私共も感心するほどお口のお手入れを頑張っている方がほとんどです。当然ですが、歯周疾患や虫歯が悪くならず健康な状態が維持できていますので、治療の頻度は著しく低くなりますので健康保険のお世話にならないのです。しかし一方手入れもしない、あるいは悪い歯が有るのに治療をせず放って置きさらに重症化している方は、高頻度で健康保険のお世話になります。
このような状況でも両者(予防を一生懸命している方と悪い歯が有っても早期に治療もしないで腫れたり激痛が出てから来院されるような方)の健康保険の保険料は同一基準にて負担しています。保険のリスクと負担のバランスという考え方から少々不公平では無いでしょうか?
日本の健康保険のシステムは、戦後確立されて以来大きな変更無く推移していますが、病気のメカニズムが解明された生活習慣病についてはそろそろシステムを変更してもよいのでは!
健康がなによりです、健康な方がそうでない方を助ける循環社会、現在の日本の健康保険システムは世界に誇れるシステムであると思いますし、これからも継続の必要性を強く感じていますが、根本的に見直しの必要性も感じます。皆さんどう思いますか?
投稿日:2007年5月11日 カテゴリー:ブログ