今度はドリルガールズ
6月7日23時からNHK総合で放送していた「ドキュメント にっぽんの現場」で、東京蒲田の町工場に勤める若い女性を取り上げていました。継承者不足に悩む中小企業。工業機械がうなる金属加工工場に26歳を筆頭とした数名の女性が男と肩を並べ働いていました(その工場が金属にドリルで穿孔加工をする工場だったので、サブタイトルが「ドリルガールズ」だったようです)。
これまでは工業高校などを卒業した男子の採用が通例でした。最初に入った26歳の女性は近くの高校に通っていて、ふと興味を持って見学に行き、ものを作る職人の技を継承したいとその場で就職を決意したそうです。女子の採用は前例がなかったので周囲の不安も多かったそうですが、中小企業への就職希望者不足もあり、異例の女子社員の誕生となりました。
勤続8年。技術の習得にしても紅一点の環境にしても、生半可ではない職場で、相当の努力を重ねたのでしょう。いまや周囲に信頼されるベテランとなりました。作業時のまなざしはとても真剣で引き込まれてしまうような立派な職人の顔でした。化粧っ気のない、強くまっすぐな目で息をつめて作業をする彼女の顔は、とてもとても美しく思いました。彼女の強さ、真剣さに感動しました。
今彼女は結婚という転機を迎え、家庭と仕事の両立という壁にぶつかっているそうですが、これからどんな道を歩んでいかれるでしょうか。どんな道であれ、応援したい気持ちでいっぱいです。がんばれ~!こういう素敵な女に私もなりたい!がんばれ~、私!
Dr.A.S.