積極的歯科治療と事なかれ治療
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
宮田歯科池袋診療所はあえておせっかいな診療所を標榜しており、前回そのルーツについてご紹介しましたが、今日はおせっかいする理由をお話ししたいと思います。
歯科の病気は主に虫歯と歯周病ですが、どちらも元に戻る事なない病気です。虫歯は問題の部分を削り、代わりに人工物を詰めたり、被せたりして機能を維持するように補っただけです。歯周病は一度悪化してしまったら元に戻らづ、現状維持が治療の目標です。
日本は健康保険制度のおかげで病気になったら保険診療を受けられる大変いい制度がある国ですが、先進諸国においてこのように国民皆保険制度がありません。その結果、少し早目に治す方が軽傷で予後も良く経費も安くつくので積極的に治療を受ける事が日本以外では、常識となっています。さらに、予防できればこんなにいい事はないと思う方々が多くなるのではないでしょうか。
金銭的な問題はあるので、治療を受けたくても受ける事が出来ない方がいる事については政治的に問題でしょうが?健康を維持するという視点で考えると予防や積極的に治療を受けた方が良いと思います。
痛くなったらいらっしゃい良く聞く言葉ですが、たとえば癌などの病気についてそのような考え方をするでしょうか?痛みはどのような病気でも重症のサインと考えるべきで、手遅れになるケースがほとんどです。本来の寿命を上回る平均寿命を獲得した現代においては歯を長持ちさせて高齢になってもに死ぬまで好きなものを何でも食べられる状況を維持することは、元気で長生きを実現する最善の方法と考えております。
ですから、事なかれ(痛くなってからいらっしゃい)は説明責任を放棄しているように感じます。長い先までのビジョンを踏まえての患者さまの健康を支える責任を負う以上、おせっかいを焼く事が大切ではないでしょうか?治療をお受けになるのは患者さまですので、おせっかいを押し付けることはいたしません、おせっかいな説明や指導をさせて頂きます。
宮田歯科池袋診療所を受診いただいた患者さまが、元気で長生きを実践してもらうためには事なかれでなくおせっかいが大切であると思っております。また、おせっかいを焼いた患者さまから数十年後に感謝される事を目標に歯科治療や予防処置を行っております。
投稿日:2010年12月8日 カテゴリー:ブログ