ボランティックな訪問歯科診療は歯科医師哲学の源
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。本日は豊島区歯科医師会の一会員として公益活動報告です。
昨日、豊島区歯科医師会の事業の一つである特別養護老人ホームへの訪問歯科診療へ行ってまいりました。
この訪問歯科診療へ参画は大変勉強になり、歯科医療に対する考えをよりしっかりさせる機会を与えてくれました。
自身の診療所では出来ない歯科医療の場はとても新鮮で、歯科医師として社会貢献できる喜びを与えてくれ、休日の時間を返上してでも大切な充実した貴重な時間となっています。
隔週の木曜日の午後で10月から12月の計6回ですが、私の当番となっており、昨日が今季最後の出番でした。
先日結婚した尊敬する美人の女性歯科医師とあぜりあ歯科(豊島区歯科医師会立の口腔保険センター)の優秀な歯科衛生士2人の計4人が1チームとなり、昨日は13人の要介護の方々の訪問歯科診療を行ってきました。
日本は本当にいい国だと思います。万が一、要介護の状況になっても決して見捨てず何とかして食べれるように維持していけるようなシステムが整備されています。私ども歯科医師は在宅や要介護施設への訪問歯科診療を行い、通院困難な状況の方々に対して可能な限りの歯科治療を行なっています。また、そのための歯科器材も開発が進みかなりの処置も可能となっています。
しかし、問題が有ります。それは患者さまの体調です。要介護されている方々は、歯科治療に対する協力がなかなか得られませんし、意思疎通がうまくいかない事がしばしばです。結果的に診療所のような歯科治療を行う事ができないケースがほとんどです。
私は、これらの訪問歯科診療の経験から、積極的歯科治療の必要性を強く感じ始めました。元気に自分自身の足で歩け、十分な意思疎通が可能なうちに、万が一要介護になっても困らない状況にしておく必要性を感じています。実際に私の身内には既にこの考え方で治療をしており、お陰で、要介護状況にならないで元気で生活してくれています。また、いつ要介護状況になっても歯科医師としてしっかり食べれる状況を最後まで確保できる処置を既に施してありますので安心しています。
年明けの1月からの隔週木曜日はあぜりあ歯科で障害者対象の歯科診療チームに入る予定になってます。
自身の活動が少しでも困っている方々のお力になれば幸せです、あらためて健康でいられる事、また健康でこのような活動ができるように育ててくれた両親に感謝します!
豊島区歯科医師会の公益活動は歯科医師冥利につきますね!
投稿日:2010年12月17日 カテゴリー:ブログ