摂食・嚥下における歯科の重要性
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。本日も豊島区歯科医師会の会長としての報告です。
昨日、平成22年度東京都委託事業として豊島区歯科医師会で行っている「摂食・嚥下機能支援推進事業研修」の2クール3回目の講習会を開催してきました。
昨日の受講者は82名で、関心の高さに主催側としては嬉しい誤算です。
医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、作業療法士、栄養士など医療、福祉関係の多職種の方々が受講されており、日本の医療、福祉の現場には大勢の意欲的な方々がおり、頼もしさを感じました。講習会も前列から席が埋まっており、受講者の関心の高さを確認できます。やはり、医療、福祉の現場で働いていると、お口から食べる事のできる方は、健康力が高く状況が改善される患者さんが多い事を実感しているからではないでしょうか?
講習会の中で平均寿命と健康寿命が一致すればPPK(ぴんぴいころり)になると発表されていました。
PPKをより高い確率にするためには、歯をいかにしっかりと機能させるかが重要です。病院や福祉施設での摂食・嚥下の機能向上も大切ですが、いつ病気や要介護の状況になるか解かりませんので、健康でいるうちから、歯の機能をしっかりと維持させておく考え方がもっと大切だと思います。ですから、私は自身の診療所に来院して頂いている患者さまには、積極的歯科治療の考えを推奨しています。
講習会を開催し、医療、福祉の現場で活躍している方々とお会いすればするほど、その考えが間違っていないと感じております。
投稿日:2010年12月20日 カテゴリー:ブログ