今年最後の公務(介護認定審査会)
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
今年最後の公務である介護認定審査会に行ってまいりました。
介護認定審査会に関わって6年以上経過しましたが、脊椎幹狭窄症により車いす生活になり要介護状態になってしまっている方が多い事が気になっています。地球環境の重力は普段意識することは有りませんが、とても大きな力が常にかかっており、建物は絶対に傾いて建てる事はしません。人間はとても大きな重い脳を有し、重い頭を効率よく支えるには立っている方が効率が良い為に脊椎動物で唯一2足歩行する動物として存在しています。しかし、重力に大きな影響を受ける脊椎は、何十年も上半身の加重を受け止めています。さらに構造上バランスの良い力が架かっていればまだ良いのですが、傾斜していると応力が均等に架からづ,負荷のかかる部分の脊椎に骨の添加が起こり,それが脊椎の内面の骨に発症することで、脊椎幹狭窄症となるのです。
姿勢と歯並びの関係が重要となります。歯並びに大きな左右の差があると、頸椎に関係する筋肉の左右差を生み、その結果、頸椎にずれを生じさせそれが姿勢の乱れへと影響するのです。
歯並びの悪い人に、肩こりや腰痛の愁訴をお持ちの方が大変多くいますが、その状況が長く続くと脊椎幹狭窄症となる確立が高いように感じます。
要介護状況の方に歯の悪い方が多いのは、この理屈により説明が付くのでは、と思います。
たかが肩こり、腰痛と思っていると、高齢になって車いす生活を余儀なくされてしまいますので、注意してください。
介護保険審査会に行くたびに、なんで早くに解決しておかなかったんだろうと思われる事象により要介護状態になっている方が多く、日本の医療制度を少し予防政策に転換した方が良いと考え、歯科医師会長として行政に意見陳情をしていきたいと考えています。
要介護状態となって喜ぶ方はいないでしょうし、家族の介護を喜んで受け入れる方も少ないはずなので、介護予防の考えは、若いうちから取り組んでいくことをご提案いたします。
元気で長生きを支える宮田歯科池袋診療所、歯科医療の新たな役割を果たすために、来院されている患者さまを、しっかりとお支えしていきたいと思っています。
投稿日:2010年12月21日 カテゴリー:ブログ