摂食嚥下障害におけるトロミの重要性
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
摂食嚥下が上手く出来なくなると誤嚥性肺炎で大きな問題が生じるようになってしまいます。健康な方でもむせる事が有るかと思いますので、お分かりになるかと思いますが?反射でむせるうちは安心ですが、むせ無いで気管に行ってしまい、結果肺炎を起こしてしまう事になります。予防のためトロミを付けることで誤嚥をしにくくします。多くの食品会社が参入しており、学会会場のブースに様々な会社が製品を陳列しており、需要が大きく広がっている事を感じます。
とある会社から発売せれているトロミ剤を学会会場から頂いてきましてが、どんなもんか試しに使ってみました。大変良くできていて、食材本来の味をあまり変化させづしっかりとトロミが付きます。日本人の繊細な食事に関する感性がこの分野に生かされており、世界で一番トロミ剤が豊富で良い製品が多いそうですが、実際に試してみて本当にそう思いました。改めて日本の技術力は大したものであると感じ、安心しました。
しかし、出来れば一生トロミ剤のお世話にならづに生活できたらいいなとも思います。確率論ですが、歯をしっかりと管理して噛む筋力と飲み込む筋力を落とさないようにすることは、大切であると思います。食品を飲み込む事は結構力が要りますので、筋力を衰えさせないように普段から関係する筋肉しっかりと使うことが大切であると思います。筋肉は使わないとどんどん委縮してしまいますので!
食べる事は、食費品をかみ砕くだけで終わらづ、最後に飲み込む作業ができて完了ですので、しっかりとした噛み合わせが確保されている事が大切です。特に奥歯が無くなると大幅に顎のバランスが崩れ、筋肉やあごの関節に支障が起こり始め噛み合わせの崩壊が始まります。一本ぐらい歯が無くてもと思っている方が多くいますが、たった一本でもバランスの崩れは時間が経過すると大きな問題と発展していく切っ掛けになりますので、摂食嚥下障害を予防するためにはしっかりと治療することを強くお勧めいたします。
投稿日:2011年1月18日 カテゴリー:ブログ