歯医者と認知症予防
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
認知症は脳に問題が起こる事によって発症する病気です。そこで脳と歯や口腔の関係について考えると歯医者と認知症の予防の関係が解かると思います。
脳は寝ている時も活動しており、その事について一番解かりやすい現象は夢ではないでしょうか?なんで夢を見るのか、まだわからない事が多く有りますが夢を一度も見た事の無い人はいないと思います。その夢と似た時間帯に無意識にしている行為に歯ぎしりが有りますが、脳が勝手に夜間就眠中に顎の筋肉に指令を出して、昼間起きているときには出来ないほどの強い力で歯を擦り合う行為をさせています。この歯ぎしりは、最近の研究でいくつかのパターンが有る事が確認されていますが、音が出づ、他人には気づかれないパターンが有り、夢と同様全ての人が行っている事が解かりました。
なんで、このような歯ぎしりをしてしまうかはまだ解かっていません。しかし、ストレスが多くかかると夜間歯ぎしりが普段より多く発生する事は解かっていますので、ストレスとの関係はかなり深い事は解かっています。
夜間の意識が無い時に脳と歯は親密に繋がっているようです。ですから、歯ぎしりは出来る環境を維持していかなくてはいけないのではと思っています。夜間に義歯を外す事は脳にとっていい事ではないはずです。また、出来れば義歯でなく自身の歯で歯ぎしりができる方が断然いいと考えます。
ラットの実験ですが、歯を抜いてしまうと迷路の先のえさを取りに行けなくなるラットが増える事が解かっていますので認知症との関係もあるのではないでしょうか?
認知症予防と予防歯科の関係は深いと思っています。8020達成者に認知症の方は少ない事で証明されていますので、認知症予防は良いかかりつけ歯医者を見つけることが大切です。
投稿日:2011年1月29日 カテゴリー:ブログ