歯医者と認知症
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
歯医者と認知症予防で何度か書きましたが、本日は歯医者で認知症の初期段階での発見について述べたいと思います。
認知症の中核症状は記憶い障害と見当識障害です。物忘れは年とともに少しずつ現れるので認知症と診断がつくまでのひどい物忘れが症状として出現するまで認知症との診断がはっきりとしません。そこで、見当識障害が認知症の早期の診断に役立つかと思います。
認知症になると空間の認識が上手く出来なくなりますが、特に鏡を見ての空間認識は特に難しくなります。そこで、歯医者の登場になりますが、歯ブラシが急に上手く出来なくなるようです。かかりつけの歯医者で定期的に歯ブラシ指導をはじめとするチェックを受けている方はこの変化を確実に感じます。確実な治療法はまだありませんが、唯一アリセプトと言う薬が認知症の進行を最小限にとどめてくれるので、早期に対応する事はとても重要になります。この事で歯医者はかかりつけ患者さまの認知症を早期に発見をする事が可能です。
歯医者は認知症の診断ができませんので、医療連携により専門病院をご紹介させていただく事になります。間か変だなと身近な方が感じるより早い段階でのスクリーニングができると思いますので、そんな価値観でかかりつけの歯医者を持つ事もいいかと思いますよ!