東京都摂食・嚥下機能推進事業
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
昨日で平成22年度東京都摂食・嚥下推進事業の研修会の最後の全体講義を行い、すべてのプログラムを無事終了する事が出来ました。突然、東京都から振られた事業でしたので最初はどうなるかと心配しましたが、関係者の皆さんの協力で大きな問題もなく終了する事が出来ました。公益社団法人東京都豊島区歯科医師会、NPO法人燕友会、武蔵村山病院の3団体の関係者の皆様本当にご苦労様でした。
摂食・嚥下の問題は患者様やそのご家族の方々から大変強い要望が有るにもかかわらず、医療、福祉の現場においてはまだまだ十分に理解が得られてなく、供給が十分にされていない状況です。人は誰でも食べる事に大きな喜びを感じているはずですが、不幸にも病により食べる事が出来なくなってしまった方々をしっかりとお支えして、何とか食べれるようにサポートする医療を既に提供している医療機関は少数です。今回の事業により少しでも多くの医療関係者がこの事に関心を持ち、多くの方々に食べる喜びが確保されるようになる事を願っております。
歯医者として、今回の事業は大変有意義な時間となりました、また摂食・嚥下の分野で活躍している医療関係者の取り組みに関心しました。同時に、日常歯科治療を行っている上で、万が一自分自身の患者様がこのような状況になって、困る事にならない歯科治療を提供する事の重要性を再確認いたしました。
食べる事は元気で長生きの基本です。好きなものが気兼ねなく食べる事ができる、当たり前のようですがいったん歯車が狂うと上手く出来なくなってしまうので、元気で特に問題が無いうちに長期的な視点を持った発想での対応が大切です。
弘進会宮田歯科池袋診療所は、人生最後まで食べれる事をお望みの方に対して、患者様のお考えを十分お聞きし、いくつかの提案をいたしております。ご相談のみでも結構ですので、お気軽にお声かけしてください。
投稿日:2011年2月28日 カテゴリー:ブログ, 症例紹介