池袋の歯医者 宮田歯科池袋診療所

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がん患者の口腔トラブル

弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。

頭頸部の放射線療法を行うと100%の患者さんに口腔のトラブルが発生する事が解かっています。そんな状況でやっと日本でも最近になって、医師や看護師が口腔ケアーの重要性を認識し始めました。また、その他の部分のがん治療についても口腔トラブルの発生率は様々です。米国でのデーターですが、補助化学療法により10%、一次化学療法により40%、骨髄除去後の造血幹細胞移植により80%、先ほどの口腔への照射を含む頭頸部放射線療法により100%で口腔トラブルが発生しているそうです。米国でのデーターから明らかですが口腔合併症を抑制し、がん治療がスムーズに行う事ができれば早期回復や入院日数の短縮に繋がるので、口腔ケアーはとても大切である事と認識されています。しかし日本ではこの領域の研究が遅れていた事は否めません。ここ最近に一部の大病院においてこの事が取り上げられ、このブログでも以前紹介しましたが、東京医科大学と豊島区歯科医師会はこの件で医療連携を昨年より始めました。

やはり、食べる事は私ども人間にとって何より大切なことである事があらためて感じる次第です。歯医者として健康で長生きする為に大きな役割が有る事を強く感じます。さらに、現在の日本では医師、看護師に歯についての教育はほとんどないも同然の状況ですから、歯医者は医師、看護師などに口腔ケアーを理解してもらうよう指導的立場にある事も責任重大でると思います。

この事によりより多くの方々が、がんを克服できれば歯医者として本当にうれしい限りです。がん患者と口腔ケアーについて今後もブログにて紹介していきたいと思っています。

投稿日:2011年3月2日  カテゴリー:ブログ, 症例紹介

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