池袋の歯医者 宮田歯科池袋診療所

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歯医者としての喜びと勉強

弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。

昨日、豊島区歯科医師会運営の口腔保健センターあぜりあ歯科診療所で障害者歯科診療を行ってまいりました。そこでの事ですが、認知症の患者様に先月、上顎の義歯を装着しました。上顎の自身の歯が4本しか無く当然上手く食べる事ができる状態ではありませんでした。付き添いの奥さまは、前歯が3本しか無くみっともないと気にしていました。しかし、等の患者様本人は認知症のため、そのような事実を理解できない状況で、むしろ義歯が入ると違和感により使用する事ができないのではと心配しましたが、奥さまの強いご要望を受けて義歯を作成してみる事にしました。

義歯装着後4週間たった昨日、調整を兼ねてその後の状態を確認するため来院して頂きましたところ、思いもよらずご本人が大変喜んでおり、認知症の状況も少し改善されたのではと思わせるように、ご本人からお礼を言われました。奥さまからのお話では、良く食事を食べるようになり、前歯がそろって見た目が良くなったのか本人も明るくなったと言われました。当然、奥さまからも大変感謝され期待以上の効果に私自身歯医者として何より喜ばしい限りです。認知症の方々は病態が様々なので、今回のように全てが上手くいくとは限りませんが、やはり人間らしく生きれるように最大限の努力は必ず必要で無いかと感じました。

認知症になっても可能な限り歯医者として患者様をお支えすることの重要性をあらためて感じる事ができ、とても勉強になりました。また歯医者がこの分野で活躍できる事を確認でき、これからのモチベーションを大きく向上させていただき、患者様が教えてくれた今回の事は本当に嬉しく思うとともに常に勉強である事あらためて確認できました。

あぜりあ歯科の協力医としている事により今回の経験ができましたので、これからも必要とされる存在でいられるよう努力を続けたいと思います。また、認知症のご主人をやさしく見守っている奥さまに対して尊敬するとともに、このような素晴らしい経験をさせてくれた患者様に感謝いたします。

投稿日:2011年3月4日  カテゴリー:ブログ, 症例紹介

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