豊島区がん対策区民大会
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
一昨日の土曜日に豊島区がん対策推進会議で検討してきた豊島区がん対策条例を豊島区民に公表するための区民大会が行われました。歯科医師会の代表としてこの会議に参加しがん対策条例を検討してきましたので、このような形で区民の皆様と触れ合いながらの大会はとても嬉しいかぎりです。
特別講演で鳥越修太郎さんが、ご自身のがん体験から「がんと向き合って」という演題で講演が有りました。自身の4回に亘るがんによる手術の経験をもとに、がんは早期発見が大切で、早期のがんであれば治療が決して怖くなく克服できる病気であるとの貴重なお話を聞く事が出来ました。
日本は健康保険の充実が関係しているのか解かりませんが、先進諸国では70~80%の方ががん検診を受診しているのに対して30%に満たない受診率です。さらに、豊島区のがん検診受診率は10%にも満たない非常に低い状況で、がんを早期発見するためには早急に改善しなくてはいけない重要課題です。今回この件について、がん対策条例で区民に対して、検診を受けやすい環境を整備し情報をより的確に発信することで受診率を上げるような対策を講じています。しかし、受診率が改善するには、なんといってもご本人の意識が重要かと思いますので、今回のような区民大会などにより事の重要性を地道に訴えて、より多くの皆さんががん検診を受診して頂けるようにする事は大切であると思います。
一方、がん予防についても生活習慣を改善する事の重要性を伝える事はとても重要でありますが、この問題については私個人の意見ですが、今回の条例ではまだ十分とは言えず課題がに凝っているように感じますので、これからも協議を継続してさらに充実したがん対策条例にするべく意見を述べていきたいと思っています。しかし、位置地方自治体で国の政策を超えたこのような条例が施行された事は画期的な事で素晴らしい事であると思います。これを第一歩として豊島区が健康都市になれば嬉しいかぎりで、数年後には長野県を超える結果が出せるように、医療従事者として最大限の努力をし地域医療に貢献できるよう頑張りたいと思います。