医療連携
弘進会宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
昨日、豊島区歯科医師会の代表として都立大塚病院運営協議会に出席してまいりました。
豊島区内に唯一、高次医療機関である都立大塚病院は営団新大塚駅から徒歩2分という好立地にあるため、私ども地域医療を行っている医療従事者にとっては、大変重要な存在の総合病院です。都が運営主体ですので、東京都の全体の中で不足がちな医療を補う要素を強く持って運営されておりますが、協議会には近隣の豊島区、文京区、北区の医師会、歯科医師会、薬剤師会のそれぞれの代表が集まり病院関係者と運営について、都の意向以外の部分について年1回ですが協議をする機会を大塚病院が用意してくれています。
大塚病院から提出された資料によると、やはり豊島区にある事から、患者様の30%は豊島区民のようで地元豊島区の重要な高次医療機関であると思います。その意味で大塚病院とは緊密な医療連携を取る事は、利用者である患者様に良質な医療を提供するためには重要ではないかと感じています。しかし、運営母体の都の意向で、ここ数年の社会問題と練っていますが、不足気味な周産期医療、小児医療と救急医療の充実を図るような体制を取っているようで、その目的についてはしっかりと役割を果たし、利用状況は良いデーターが出ていました。しかし、地元豊島にとっては、その他の医療分野において、十分な連携が取れていないように感じています。今回は大塚病院としても地元の医療機関との連携についてしっかりと連携することが、新たな目標として運営方針に書き込まれていましたので、豊島区歯科医師会としても大塚病院と顔の見える連携を目指して行きたいと思います。
医療現場は患者様あっての物ですので、利用される患者様にとって、地元のかかりつけ歯科医院と高次医療機関がしっかりとした医療連携システムが構築されていれば、何より安心して質の高いシームレスな医療が提供できると思います。また、現在の複雑な医療システムを十分理解していない方が多い中、医療のプロとして私ども歯医者が患者様に適切な医療情報を提供することで、無駄な時間や費用を負担せずに済む事は、患者様にとって大きな利益となると思っています。地元の医療を支える歯科医師会として、しっかりとシステム構築し、地元豊島の方々に周知出来るように、大塚病院としっかりと連携していけるようにした行きたいと思っています。
とはいっても連携は一方通行では成り立たないので、会議の中で大塚病院側に対して、私ども豊島区歯科医師会は豊島区医師会、薬剤師会との連携を整え、既に十分な準備体制を整えていますので歩み寄って頂ける事を強く要望して帰ってきました。
投稿日:2011年3月11日 カテゴリー:ブログ, 症例紹介