減糖の勧め
減塩運動は多くの方々の生活に取り入れられ、食品売り場で減塩と書かれた食材を多く見かけますが、減糖と書かれている食材や食品はほとんど見かけません。虫歯予防にとても効果的ですしダイエットにも効果を期待できますのでお勧めいたします。
砂糖はとても甘く魅力的な物ですが、摂り方を誤ると健康に大きな問題を引き起こす可能性を秘めています。砂糖は歯医者にとっては虫歯や歯周疾患に大きな影響を及ぼす厄介な存在なのです。虫歯や歯周歯科の原因となる歯垢(デンタルプラーク)の発生に多きく関与しており、砂糖の取り方が病気の発生の要因となっています。
特に虫歯については、どんなに歯ブラシを頑張っても砂糖の取り方が悪いと虫歯の発生は必至となってしまいます。虫歯は砂糖の量ではなく、砂糖がお口を通過する頻度が多いと虫歯が出来やすくなってしまうのです。
最近とても気になる患者様が増えているように感じます。その患者様の共通点は、20歳前後で就学や就職で生活習慣に変化が生じ眠気覚ましの目的で缶コーヒーを頻繁に飲むようになった方やスナック菓子やペットボトル飲料を頻繁に飲み食べを頻繁に摂るようになった方が多くいます。
缶コーヒー、ペットボトル飲料はいっきに飲まずに少しづつ飲むために砂糖がお口を通過する頻度が増えますし、スナック菓子もいっきに食べずだらだらと食べる事が多いようです。スナック菓子のほとんどは塩味ですが隠し味でほとんどのスナック菓子に砂糖が使用されていますので、これも砂糖がお口を通過する頻度が多くなります。この事により突然虫歯が多く発生してしまっている患者様が増えているように感じます。
歯周疾患も同様に砂糖によりリスクが増しますが、歯ブラシなどのプラークコントロールをしっかりすれば予防できますが、虫歯は砂糖の取り方を間違えるとどんなに歯ブラシを頑張っても予防できなくなる事が有りますので心当たりのある方は早期に歯科医院に行ってレントゲン検査などで隠れている場所に虫歯が無いか確認して貰いましょう!
とにかく虫歯予防には減糖の勧めとなります。食品表示を確認して砂糖が使用されているかを確認して、減糖に心がけてください!これからお子さんを育てる方々には特にこの事を強くお勧めいたします。虫歯予防についてさらに詳しい事をお聞きになりたい方は遠慮なくご相談ください。おせっかい焼かせていただきます!
投稿日:2011年6月25日 カテゴリー:院長コラム