歯に対するストレスの影響
「ストレスは万病の元」この事を理解している方は多いと思いますが、実は歯のトラブルもこのストレスが深く関わっています。
20数年間、宮田歯科池袋診療所の予防歯科に通って安定していた患者様の状態が急変(悪化)したケースのほとんどがストレスがきっかけとなっていました。状況をお伺いすると、身内の方が要介護状態となり介護をしなげればならづ自由な時間が減ってしまった、癌の宣告を受けた、病気で入院した、身内に不幸があった等々簡単に解決できない問題が生じてしまった事により強いストレスを受けていた状況がほとんどでした。
幸いこのような場合は、当診療所の予防歯科と長いお付き合いがありますので、ストレスが原因で歯に症状が出現している事を理解してもらい様子を見て頂き、特に治療などの処置をあえて行わず説明のみで済んでしまいます。特に、積極的歯科治療を既に受けている方々は歯に問題が有る事で症状が出現しているわけで有りませんから、ストレスが原因である事が理解してもらい経過観察していると時間の経過によりまた元の安定状態に復帰します。
しかし、元々問題のある歯があっても、痛みが無いから、痛みが引いたからとほって置いた場合はストレスが引き金となり悪の連鎖が生じ腫れたり、歯が欠けたり、治療してあるものが取れたりすることは多くあり治療を必要とする事になってしまいます。
ストレスが掛かると脳の反応で歯ぎしりが増強することが解かっていますし、人の免疫に影響して抵抗力を下げることも解かっています。他にもストレスが身体に多くの悪影響を引き起こす事も報告されています。「病は気から」とは昔からよく言われています!どちらにしても「脳」が健康に深く関わっているのは事実のようです。
信頼できるかかりつけの歯医者を持つ事は歯の健康のみならづ元気で長生きする上でとても有益な事となるかと思います。長いお付き合いから体の変調を見抜く事が出来たり、余計な治療を受けずに済んだりの判断は一時の症状のみから判断は難しいかと思いますので、定期的な予防歯科の受診をお勧めいたします。長いお付き合いをすることで一人一人の状況に有った適切なアドバイスが出来ると思います。予防歯科に来院して愚痴をこぼしたり、お話しをするだけで治ってしまったケースは沢山ありました。
原因が解かり安心しただけで症状が消えてしまった!ストレスを発散した事により解決したという事ですね!そんなことを予防歯科ではたくさん経験しております。
投稿日:2011年6月27日 カテゴリー:院長コラム