訪問歯科診療

弘進会　宮田歯科池袋診療所　院長小澤です。

豊島区歯科医師会の訪問歯科診療事業の協力歯科医師として、隔週の木曜日に特別養護老人ホームに訪問歯科診療に行っています。

私は７月から９月までと別の施設を１０月から１２月までで、延べ１３回の診療が担当になります。

７月から９月までは、豊島区内で最大の特別養護老人ホームで、１００床規模の施設が担当です。おじいちゃん、おばちゃんの原宿として有名な巣鴨地蔵通りを抜け、とても狭いところを抜けると、忽然と存在している綺麗な新しいホームです。

既に今月２回ほど診療を行いましたが、１００床もありますので患者さんが多く、木曜の午後に１６～７人の患者さんを診療してきました。私は母が早くに結婚し、仕事をしていましたので、ほとんどを祖母が面倒を見てくれていましたし、初孫でしたので祖父にとてもかわいがられていました。私はいわゆる「じいちゃん、ばあちゃん子」で寝る時も祖母、祖父と川の字で寝ていました。幼稚園に入るころには地域の老人会の旅行に一緒に連れて行ってもらったり、いつのお年寄りの中で育っていたことを今でもよく覚えています。

そんなこともあり、ホームに行くとなんだか昔を思い出しとても懐かしくなります。要介護状況のお年寄りは、皆かわいらしく小さいころの恩返しになればと思いますし、今日の日本の繁栄を築き上げてくれた方々なので特別な思いを持って接しなければいけないと思って診療をしています。

人間は、本来動物として生きるには食べなくてはなりませんし、なんと言っても食事は楽しい時間ですから、歯医者として何とか食べられる状況を確保してあげたいと思います。豊島区歯科医師会では、こんな思いを持った多くの歯科医師が集っており、その一員としてこの事業に携われることを誇りに思うと同時に歯科医師の仕事はこの分野において、とても重要であると感じます。

弘進会宮田歯科池袋診療所における方針は、予防歯科に積極的歯科治療を組み合わせることにより要介護になる確率を可能な限り下げるよう提案しておりますが、いつ何時要介護状況になるかもしれませんので、万が一要介護状況になってしまっても歯医者としてしっかりと楽しく食べれるを支えていきたいと思っています。そんな事を実現できる豊島区歯科医師会のシステムは、歯医者として誇りに思いますので、これからも訪問歯科診療の協力医を体力の続くかぎる続けていきたいと思っております。

投稿日：2011年7月25日  カテゴリー：ブログ, 症例紹介