歯のトラブルの原因ー歯ぎしり
最近の研究で歯軋りは、一部の方だけに見られる現象ではなく、ほぼ全員が行っている事が解かってきました。食事を食べる時の噛む力に比べて歯軋りでは、数倍の強い力で噛んでいます。歯軋りは、本人の認識が無く行われていますので、歯のトラブルに深く関わっています。
歯軋りといっても実はいくつかのパターンが有り、全てが音を発生するわけではないので本人の認識はもとより、周囲の方からも指摘されないので解からない状況で行っているケースがほとんどです。乳歯の時から行っている方もいますし、ストレスがかかる事で発生頻度が増す事も解かっています。また、無意識に日中喰いしばる事もありこの場合も歯軋りに含まれますので、脳が歯軋りに深く関わり、脳の仕業により発生すると考えられます。ですから性格などとも関わりがあるようですし、精神疾患を患っている患者様に多くみられる事も解かっています。
歯が痛いと言って来院される患者様の中に、この歯ぎしりが原因と診断されるケースは珍しくありません。まだ解かっていない事もありますが、歯にとってはとても厄介な現象です。しかし、ストレスが関わっている事で解かるように、脳にとって大切な事のように感じます。
たとえ歯が無くなったとしても歯軋りは起こるようですし、歯の本数が大幅に減って義歯となっても当然歯ぎしりは行います。ですから宮田歯科池袋診療所では、たとえ義歯になっても歯ぎしりが出来る(歯ぎしりをしても問題が起こらない)ようにすることは、私ども歯医者にとって重要な使命であると考えて治療方針を立てております。
脳と歯は繋がっており、認知症などとも大きな関係があることも解かっていますので、歯を大切にする事をお勧めいたします。
コラムにて「歯に対するストレス影響」でお話ししてありますのでそちらも参考にしてください。