池袋の歯医者 宮田歯科池袋診療所

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睡眠時に義歯使用の勧め

前回、歯のトラブルと歯軋りの関係についてお話ししましたように、人間は睡眠中本人の意識とは別に歯ぎしりをしています。歯軋りには数種類のパターンが有りますが、どちらのパターンでも食べるときに歯にかかる力の数倍強い力で噛んでしまっています。脳の仕業である事もお話ししましたが、歯にとっては厄介な歯軋りでも脳にとっては大切なことなのでしょう?

最近の研究で、認知症と歯の関係がはっきりしてきましたが、どうもこのあたりが関係してくるようです。義歯になってもしっかり噛める状況になっている方は、認知症になっている方が少ないとの事です。

そこで、睡眠中に義歯の使用の勧めとなります。

しかし、この条件を満たす義歯を作る事は簡単ではありません!なぜかと言いますと、先ほども紹介しましたが、食べる時の数倍の力で噛んでいますので、当然義歯にも大きな力がかかります。全く歯が無くなってしまった(総義歯)方では、その噛む力は入れ歯(総義歯)を介して歯茎に力がかかります。そのため、小さい入れ歯では単位面積当たりの力が歯茎に対して大きくかかり、痛みや問題を発生しますので、大きな入れ歯(総義歯)を作成しなくてはなりません。大きくても違和感が無く作成するには歯医者の型取りに相当な技術が必要となります。また、強い力で噛むため入れ歯(総義歯)であってもたわみますので、堅牢な素材で作成しませんと短期間で破損、破折が起こってしまいます。

部分入れ歯においては、残存している歯と入れ歯の被圧変位量(たわみ)が異なりさらに難しい条件が増える事になりますので、残存している歯の歯周病の進行状況や上下の残存している歯の噛み合わせ、歯が無い部分の歯茎の状況など、考慮しなくてはならない条件が多くなりますので、歯医者の入れ歯を設計する能力とそれをしっかり支える技術(歯を削る、型取り等)が必要となります。

ですから、睡眠時に使用しても問題が発生せず、快適に長期間使用できる入れ歯を作成する事は大変難しい事になりますが、歯医者として睡眠中に気兼ねなく使用可能な入れ歯を作成する事はとても大切な事と思っています。

宮田歯科池袋診療所では、睡眠中においても使用可能な入れ歯を入れる事を目的とした治療を行っています。歯ぎしりしても問題が起こらない入れ歯は、当然どんな食品でも食べる事が出来ますし、運動やその他の事で喰いしばっても安心です。さらに、このような状況が長続きする事は何より快適ではないでしょうか!睡眠時に突然に地震に見舞われても入れ歯を紛失する心配もありません。

現在、睡眠中は外してしまっている方は元気で長生きの可能性を高める為に睡眠中でも安心して入れてられる入れ歯を作る事をお勧めいたします。

夜間や睡眠中に外しているように指導された方は試しに一度入れ歯を入れて睡眠に挑戦してみると、現在使用中も入れ歯の問題点が明らかになります。頻繁に入れ歯を作り直しいなければならない状況は安定していない証拠ですし、入れ歯で困っている方も同様です。

元気で長生きをお望みの方々は、睡眠中でも安心して入れていられ、長持ちする入れ歯をお作りいたしますので、院長小澤までお気軽にご相談ください。

 

投稿日:2011年7月8日  カテゴリー:院長コラム

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