豊島区保健福祉審議会
弘進会 宮田歯科池袋診療所 院長小澤です。
昨日、豊島区歯科医師会の代表として豊島区保健福祉審議会に出席してまいりました。
平成24年~28年までの4年間の豊島区の保健行政と福祉行政の計画を取りまとめる会議です。
デフレで税収が伸びる事の無い状況かつ世界でまれにみる高齢化にシフトしている日本では、限られた予算でいかに効率的に保険、福祉行政を充実させられるか知恵を絞る必要が有ります。国がおおむねのグランドデザインを決定していますが、保健、福祉は地域特性により現場での状況をより効率化する必要が有りますので、4年ごとに見直しをしつつ豊島区独自の計画を作り上げていきます。
豊島区は東京のみならず日本全国においても高齢化率が高く特に、独居の高齢者が多く住まわれている特徴が有ります。そのため、特に費用対効果の高い行政システムが必要となっています。
豊島区の人口は27万人弱で、65歳以上の方が約21%で51,161人(平成23年)の方々が生活しております。その内32%の17、504人が一人暮らしの方々となっています。一方、出生率は国の1,39、東京都の1,12に比較して豊島区ではなんと0、89となっています。当然このままの状況が続く事が予想されますので、今後もっと高齢化が進むとさらに厳しい状況となる事は必至です。
この状況下で保健、福祉行政を効率化していくには、高齢者が元気で長生きして頂けるような政策を打つ必要があるのではないでしょうか?
そこで、歯科医師の活躍がい大いに重要と思っています。長期的な展望にはなりますが、歯を大切にして頂く事をより多くの方々に理解して頂き、歯科治療、予防を含め口腔の管理を確実なものとし、いつまでもしっかりと食べる事が出来る高齢者を多くする事で要介護者を減らす事は、この問題を解決する一つの方法であると思っています。
今回、微力ながら豊島区保健福祉計画のなかに歯科医師や歯科衛生士の活躍の場を広げる項目を提案させていただき、口腔管理の項目を入れ込んで頂きました。
まだまだ課題は有りますが、豊島区の保健福祉計画は他地区に無い取り組みも多くあり参加している1委員としてそこそこの評価を頂けるのではと感じています。24年からの4年間の進捗状況を見つつさらなる課題を解決していくために、歯科医師としてしっかりと状況を見つつさらなる提案をしていきたいと思っています。
豊島区がこの状況で効率よく保健福祉行政を行う事が出来れば、日本の保健福祉の良き見本となるのではないでしょうか?
歯科医師、歯科衛生士の活躍の重要性は多くの国民に理解して頂けると同時に、超高齢化社会においては、歯科医療、歯科予防はとても重要な位置づけであると確信しています。
少し硬い内容になってしまいましたが、改めて昨日の会議に出席して感じた事を書かせていただきました。
投稿日:2011年11月15日 カテゴリー:ブログ, 予防歯科, 症例紹介