噛み合わせと睡眠の質
以前 睡眠時無呼吸症候群の治療で スリープスプリント治療 の紹介をしましたが、睡眠時に無呼吸にまでは至らない睡眠に問題起こるケースをご紹介いたします。
噛み合わせは成長が終了した20代前半から、残念なことですが老化の一環で歯の摩耗から(歯科疾患で代表的な虫歯や歯周病に全く罹患しなくても)狂いが生じてきます。
ほんの少しづつの変化なので若いころは全く問題として多くの方は感じないと思いますが、歯の表面を覆っているエナメル質は消耗品で加齢と共に磨耗が進み30年程経過するとご自身でも目で見て磨耗していることは確認できるかと思います。
さらに虫歯や歯周病、事故等にて歯を失った方はその数倍の摩耗が起こってしまう事になります。
この磨耗により噛み合わせの高さが低くなりお口の中の体積が減少する事でお口の中にある舌の居場所が減ります。
窮屈になった舌は少しづつ咽頭側に押しやられ特に睡眠中は重力もかかってさらに咽頭側に押しやられることになります。
このことで睡眠中の呼吸での酸素量が減少してしい、睡眠中における酸素取り込み量が減少し睡眠中の血中酸素飽和濃度(SPO2)が減少してしまいます。
睡眠中のSPO2に減少が見られると睡眠の深度が浅くなることが解っており睡眠の質の低下となるメカニズムが証明されています。
この件の改善につきまして当医院ではまず患者様の噛み合わせ(咬合診断)を中心に虫歯、歯周病等口腔内の精密な検査を行い診断を行いしっかりとご説明いたしておりますのでお気軽にご相談ください。
投稿日:2021年4月19日 カテゴリー:ブログ, 院長コラム