歯周疾患は「亀」さんの勝ち
宮田歯科池袋診療所 院長 小澤です。
地元歯科医師会のボランティアで、休みの日に特別養護老人ホームや老健に入所している方の歯科治療や口腔ケアに行きますが、強く感じることがあります。
心筋梗塞から心臓に血餅(血の塊)ができ、その血餅が脳に飛んで起こる『 脳栓塞 』により半身不随になってしまった方に、多数歯牙が存在している方が結構います。
その方々の特徴としては、虫歯が無く一見素晴しい歯をしていますが、歯周病の検査を行うと歯周疾患が結構進行していたりします。
歯周疾患は典型的なサイレント病なので、おそらくお身体が健康だった時には全く歯周病の症状がなく、虫歯にもなりづらく、歯を自慢していた方だったのではないかと考えられます。
しかし、残念なことに還暦が近くなると誰でも免疫力が少しずつ下がってきますので、歯周疾患の問題が生じ、歯周疾患に少しづつ蝕まれています。(痛みをほとんど感じないので、多くの方が見逃してしまいがちます。)
そんなお口の状況でコロナ感染やインフルエンザ感染などにより、大きく体力が奪われると歯周ポケット忍んでいる歯周病菌が血管に侵入し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
逆に若いころから歯が弱く、よく歯科医院に通っている方は歯科医院にて早い段階で歯周疾患の指摘を受け、適切に対応している方が多いです。
すなわちこの方々(歯が弱く定期的に歯科に通っていた)は「亀」さんなのです。
歯がいいと言って油断している方々は「ウサギ」さんになり最後は負けることになります。
一度しかない人生最後まで元気で過ごす為、歯周疾患をしっかり管理して元気で長生きを目指してみてはいかがでしょうか?
60歳超えている方は程度の差はありますが、ほぼ100パーセント歯周疾患に罹患していると思います。
宮田歯科池袋診療所では還暦無料歯科検診を時期によって行っていますので、ちょくちょく当医院ホームページをチェックしていただけるとよろしいかと思います。
関連ブログはこちら→ 2010.12.22 PPKとNNK
投稿日:2021年10月11日 カテゴリー:ブログ, 院長コラム