歯の痛み その2
弘進会宮田歯科池袋診療所 院長 小澤です。
以前コラムで書かせていただいた『 歯の痛み その1 』では、歯の痛みが主訴で訪れる患者様の一番多い、〖 嚙み合わせの問題 〗についてでしたが、次に歯の痛みで多いのは 歯周疾患 のように感じます。
いわゆる歯槽膿漏と言われている問題です。
歯周疾患が主たる原因の場合は、体調が優れないときに痛みが出現することが多いです。
体調が良いときは抵抗力が強く歯周疾患は慢性状態でほとんど症状が出ません。
この事がこの病気の厄介なところです。
歯周疾患は部位特異性といって、すべての歯が同時に進行する訳ではありません。状態の悪い部位と良い部位がお口の中に混在し、当然悪い部位から痛みが出ることが多いかと思います。
進行状態の差としては、『 歯の痛み その1 』ので書かせていただいた嚙み合わせが関与していることも多いので、このケースにおいても診断をしっかりとすることが大切と思います。
そして歯周疾患からの歯の痛みでよくあるのは、
痛みが消えたので歯周疾患が治った
・・・と思う患者様が多い事です。
先ほど説明したように、体調に痛みが大きく左右されますので、痛みが消失しただけで治ったわけではありません。
痛みが出た時に少し歯周疾患が悪化し、これを繰り返し重症化していくのが歯周疾患の特徴です。
また嚙んだ時に痛みが強くなる場合もありますので、先のように痛みが出たり消失したりを繰り返す場合は、早く歯周疾患の精密な検査を受けることをお勧めいたします。
関連ブログはこちら→ 2021.8.2 歯の痛み その1
投稿日:2022年2月25日 カテゴリー:ブログ, 院長コラム