スポーツマウスガード
宮田歯科池袋診療所です。
8/6より、夏の甲子園・第105回全国高等学校野球選手権大会が開幕しました。
初日から茨城・東東京・埼玉と、関東の3つの高校の試合もありましたね。
マウスガードをしている選手がチラホラいるのをご存知でしょうか?
日本高等学校野球連盟によるとマウスガードは着用可であり、
〖 白または透明なものに限り使用を認める 〗
と、されています。
今回はそんなスポーツとマウスガードの関わりについて書いていこうと思います。
マウスガードの使用理由と聞いて、パッと頭に思い浮かぶのは
口腔外傷( 口の中の怪我 )の予防
ではないでしょうか。
元々マウスガードの起源がボクサー用マウスガードであるように、コンタクトスポーツ( 相手と接触のあるスポーツ )においてマウスガードは口腔外傷からアスリートを守り、「 安全・安心 」を確保するための重要なアイテムの1つとされています。
エビデンスでもマウスガード未装着者の競技中の口腔外傷リスクは、装着者に比べて1.6~1.9倍であることが示されています。
♦ マウスガード装着の競技別ルール ♦
義務化
・アメリカンフットボール
・空手( 組手 )
・総合格闘技
・テコンドー
・キックボクシング
・ボクシング
・ホッケー( ゴールキーパー以外 )
・ラクロス
一部義務化
・ラグビー( 13~18歳 )
・アイスホッケー( U-20 )
・インラインホッケー( U-18 )
許可
・バスケットボール
・硬式野球
・柔道
・ハンドボール
推奨
・ホッケー( ゴールキーパー )
・モータースポーツ
等があげられます。
♦ 効果 ♦
1 歯と口腔歯周組織( 歯茎や粘膜 )の外傷の軽減・予防
2 競技中の強い噛みしめから歯を守り、すり減りや破折など歯の劣化を防止
3 下あごに加わった衝撃を分散し、顎の骨や顎の関節を保護
4 相手選手に対する傷害の防止
5 脳震盪の軽減・予防
6 頭頚部( 目の下~甲状腺の下 )の外傷の予防 = 噛むことにより頭が固定される
7 スポーツパフォーマンスの維持・向上 → 実は明確な研究効果は得られていない
8 心理的効果 → マウスガードを装着していることで安心してプレーに集中できる
9 経済的効果 → 外傷を抑制できれば、治療のための時間的・金銭的損失がなくなる
などの多くの効果を得ることができます。
♦ カスタムメイド( 歯科医院で作るもの )マウスガードの重要性 ♦
マウスガードはお店で市販されている既製品と、歯科医院で作ってもらうカスタムメイドのものがあります。
既製のもの
・外れやすく、いざ衝撃が加わった時に外れてしまうことが多い
・しっかり咬合していないと( 全ての歯にバランス良くあたっていないと )マウスガードの衝撃吸収効果も減少してしまう
カスタムメイドのもの
・外れにくい
・バランス良く咬合( 噛むこと )させるため衝撃吸収力が高く、口の中にかかる力を分散してくれ、外傷を起こしにくい
・バランス良く咬合することで集中力の向上、姿勢の安定からなるパフォーマンスの向上につながる
当院でもマウスガード・マウスピースお作り致します。
色も様々あります。
ご興味ある方は是非とも宮田歯科池袋診療所にいらしてください。
投稿日:2023年8月12日 カテゴリー:ブログ