睡眠時無呼吸症候群 ( SAS ) とは ②
宮田歯科池袋診療所です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS) ① の続きです。
今一度・・・睡眠時無呼吸症候群とは・・・を簡単におさらいしますと
〖 睡眠中に何度も呼吸が止まったり、上手く呼吸が出来なくなったりする病気 〗
医学的には、10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、睡眠中に平均して1時間に5回以上、無呼吸の状態が見られる場合はこの疾患と診断されるそうです。
前回の記述と重複しますが・・・
睡眠中に低呼吸~無呼吸の状態をくり返す事により、酸素の摂取が足りず眠りが浅くなり、その結果、日中の強い眠気やからだの怠さなどの症状を引き起こします。
さてここからが今回のポイントです!!!
血液中の酸素が欠乏することによって心臓、脳、血管に負担がかかり、さまざまな持病への悪影響が報告されているのです。
【 睡眠時無呼吸症候群からなる全身疾患 】
高血圧症、心不全、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中などの脳血管障害、糖尿病、脂質異常症などを合併しやすいといわれています。
肥満の患者さんに多くみられることから、メタボリック症候群の一部分症ともいわれます。
また・・・不整脈などから突然死の危険性もあるそうです。
【 歯科での治療方法 】
口腔内装置(OA)治療
寝ている間にあごが下がり気道が塞がるのを防ぐため、患者さん個人個人に合ったマウスピースを作り就寝時に装着してもらう治療法です。マウスピースをつけることにより下あごが固定され、寝ている間に気道が塞がるのを防ぎ呼吸を楽にします。軽症〜中等症の患者さんや持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)ができない患者さんに対して行います。いびきに対しても効果があるといわれています。
【 治療の流れ 】
① 医療機関で『 睡眠時無呼吸症候群である』という確定診断と紹介状を書いてもらう。
② 歯科で口腔内装置〖 スリープスプリント 〗を作製してもらう。
③ 寝るときに装置を着けて寝る。
歯科医院では②のスリープスプリントの作成をいたします。
詳しくはどうぞ病院にいらしてご相談下さい。
関連ブログはこちら→ 2024.2.13「 睡眠時無呼吸症候群 ( SAS ) とは ① 」
関連ブログはこちら→ 2021.3.29「 睡眠時無呼吸症候群の治療 」
投稿日:2024年2月20日 カテゴリー:ブログ