予防歯科のご案内
目次
予防歯科とは
予防歯科専任の衛生士が一人一人に合ったお口の管理をしています。
当院では経験年数とその後の一定のカリキュラムを経て予防歯科の衛生士を育成しています。歯科医が治療した後、その状態を少しでも長く維持していくお手伝いをさせていただきます。
なぜメインテナンスが必要かと言うと…人の顔が違うのと同じように口の中も違います。歯並び、唾液の性質、歯の治療歴などさまざまです。
それに合わせた日々の歯ブラシの仕方、食生活についてお話をします。その後専門的なケアをしていきます。みなさんのお口の中から全身の健康をサポートしていきます。
そろそろ歯科医院との新しい関係を始めませんか。
予防歯科の内容
歯肉の検査
メモリの付いた器具で歯肉と歯の間の溝(ポケット)の深さを測ります。
お口の中の写真撮影
現在のお口の中の様子をカメラで撮影します。
歯ブラシの仕方(ホームケア)
担当予防歯科衛生士に一人一人に合った歯ブラシの仕方を教えてもらいます。
クリーニング・研磨
歯石を取ったり、歯の表面を磨いてきれいにしていきます。
必要にじてイリゲーション(ポケット内洗浄)・エアーポリッシング
写真はエアーポリッシングです。細かい粉と水とエアーの力で歯の表面へのダメージを最小限にし、細かい汚れを落とします。
個々の状況に応じて次回のリコール間隔を決めます。
予防歯科の料金
初診時
¥8,000~10,000
内容:口腔内の記録(口腔内写真等)・唾液phテスト・カウンセリング・(染め出しTBI)
※残っている歯の数やリコール間隔よって異なります。
スペシャルケア
¥12,000~15,000
内容、詳細は各医院の担当衛生士にご相談ください。
小児~18歳まで
¥5,000
内容:虫歯チェック・歯磨き指導・クリーニング・フッ素塗布
フッ素塗布
塗布する本数・部位によって異なりますのでご相談ください。
時間:初回は1時間~1時間半ほどかけて、ゆっくりと丁寧に診察いたします。
(内容やリコールの間隔によって多少異なります。)
ホワイトニング
オフィスホワイトニング(A)松風 ハイライト
1度の来院で歯を白くします。
診療室にてホワイトニング剤を歯の表面に塗布し、光を照射して行うものです。
通常上下の前歯に行ないますが、2時間~2時間30分程かかります。
1本単位のホワイトニングも可能です。
前歯上下(合計12本)・・・¥38,000
片顎のみ(上または下の前歯6本)・・・¥25,000
1本単位・・・¥5,000
ホームホワイトニング(B) オパールエッセンス 10%
ご自宅でじっくり2週間かけて歯を白くします。
マウスピースにホワイトニングジェルを注入し、お口に装着。
1日2時間を目安とし、2週間行います。
前歯上下(12本)・・・¥30,000
片顎のみ・・・¥20,000
ご希望によってはA+Bのデュアルホワイトニングも行います。
歯の状態によっては処置を行えない場合もありますので予めご了承ください。
その他、細かい内容や料金は担当の予防歯科衛生士とご相談ください。
予防歯科は自費診療
予防歯科とメインテナンスは保険ではできません。(疾病保険の為)
そのため、当院の予防歯科は自費診療です。予防歯科と似たもので、保険で行えるのが歯周病の初期治療です。この違いは何でしょう?よく質問されます。
保険での歯周病初期治療とは
レントゲン写真を撮り、歯肉の検査(ポケットの深さの測定)をし、そこで歯周病の処置(治療)が必要となった場合に行います。
- 1回目 歯ブラシの仕方(1時間)
- 2回目 歯肉の上に付いている目で見える範囲の歯石除去(1時間~1.5時間)
- 3回目 再評価
- 4回目 再評価で悪かった場合
・歯ブラシの仕方
・歯肉の中に付いている目に見えない部分の歯石除去
(1回1時間 合計6回程度) - 5回目 再評価
- 6回目 虫歯や全体の治療
予防歯科は
- 予防歯科の診療は予防歯科衛生士が担当します。
一定の経験年数と医院内勉強(知識と技術)を終了した衛生士です。一人の衛生士が長期的なサポートをしていきます。 - 予防歯科だけのカルテを作成します。
お口の状態だけに限らず、しみる、最近違和感が・・・とお口に関することなど内容は様々です。 - 予防先進国スウェーデン式の最先端の知識・技術・医療機器の提供
- 予防歯科の衛生士は日々勉強を重ねています。それぞれが医院外で学んだことを患者さんにも提供しています。
- ダメージレスなケア
長期メインテナンスの中で1番大切なことは歯に負担の少ない処置をすることです。生活スタイル、口腔内の環境、体質などさまざまな違いに対応。これぞまさしくオーダーメイドのメインテナンスです。
比べていただくとわかりますでしょうか?
保険のルールに従って行うとかなりの来院回数です。費用も1回ごとはそんなに負担も多く感じませんが、合計すると予防歯科1回分くらいの費用になります。
予防歯科は保険での処置が終わった方に、今のよい状態を保っていくために行うものです。自己管理できない部位や、経過が心配な部分を一緒に守って行きたいという思いでおこなっています。
ご不明な点やもっと詳しく聞きたいという方は、いつでもご連絡ください。宮田歯科は、皆さんの“なんで?”にわかりやすくお答えする医院です。
予防歯科の歴史
当院では20年以上前から予防歯科を開設しており、私達歯科衛生士が歯周病や虫歯予防、治療後の継続的なメインテナンスを行っています。
“プラークコントロール”“予防歯科”という言葉が最近ではテレビなどを通してよく聞かれるので社会的にもやっと認知されてきたという思いがしています。
そのためか、患者さんは当時に比べ現在の方がはるかにお口の健康に対して関心を持たれているようです。
20年以上前はまだ“予防歯科”という概念はほとんど認知されておらず、まだまだ歯科は“痛くなったら行く所”であり“苦痛を伴う所”でした。
予防歯科を始めた当時は患者さんの理解を得るのも難しく、どうしたら歯の大切さをわかってもらえるのか…。試行錯誤の毎日でした。そんな中、こちらの言うことを聞き入れてくださり、定期的にメインテナンスに通われる方が少しずつ増えていき、現在ではその当時の方々は70歳代~80歳代になられています。
歯の健康は全身の健康に大きく関わっていることが叫ばれている昨今ですが、当院の70歳~80歳代の方は本当に皆さんお元気ではつらつとされています。まさに患者さんがそれを実証してくれています。
しかし、20数年の間、お口の中に何もトラブルが起きなかったわけではありません。メインテナンスをすることで歯がしっかりとして、よく咬める。それにより長年使ってきた歯は、歯の根元がえぐれる、歯が割れる、歯の根が割れる…。ということが起きてくるのです。
“予防歯科”のなかった昔の歯科界ではおそらく起こらなかった問題ではないでしょうか?なぜなら歯周病の悪化により抜歯を余儀なくされたからです。
長年予防歯科を担当して思うことは、予防歯科とは字のごとく、なるべく『歯を削らない』『抜かない』が主たるコンセプトですが、ある時期から上記の様な理由から歯の補綴を含めお口全体の咬みあわせを見直す積極的な治療が必要となってくるのではないかということです。その時期は患者さんを診ていると60歳前半~半ば頃のように思われます。
メインテナンスにおいて虫歯、歯周病の早期発見は当然のことですが、患者さんの加齢によるお口の変化にいち早く気づき、適切な治療をご提案することは予防歯科を担当している衛生士の大きな役割でもあると考えています。
現在当院の予防歯科はお子様から90歳代の方までいらっしゃいます。小さな頃から予防歯科に通われているお子様は、歯科で痛い思いをしていないため“怖い”という思いはないようです。ですからメインテナンス中は眠ってしまうことがほとんどです。大人の患者さんも同様です。それは私達衛生士にとってとても嬉しいことです。
予防歯科の開設当時は歯磨き指導や歯石除去など、お口の健康をめざすことが主でしたが、現在では治療により改善した状態をより良く保つためのメインテナンスが主となり、お口の健康維持はもちろん、全身の健康を保つことも視野に入れた予防歯科となっています。
私達、歯科衛生士は継続的なメインテナンスこそ最大の予防であると考えています。